ヘアーズ髪かわら版第３号

この風土で生活していると、季節による髪の傷みかたの違いに気づかれる方もおられると思い
ます。一番痛むのは、今の季節「冬」です。

スキーヤーに喜ばれるさらさらなパウダー状の雪は、空気が乾燥しているためで、逆に空気中
の水分が多いとベタ雪となります。意外と思われる方も居られると思われますが、寒い今の時
期は、お肌と同時に髪も乾燥してしまいます。また、お休みになっている間に、髪が痛んでしま
う方も多くおられます。うそ！「枕カバーには気を使って化学繊維は使用していないので静電気
は起こらないわ」とおっしゃる方もいることでしょう。

でも意外な落とし穴があるのです！　それは電子シーツ（毛布）が犯人なのです。寒くて眠れな
いからとの理由から、高い温度に設定して就寝すると汗をかきます。この汗は電子シーツで暖
められる事により蒸発してしまうため、汗をかいている自覚はありません。結果として、体や髪
の水分が失われ、お肌はカサカサ・髪はパサパサとなってしまいます。

その他の季節として多くの方が経験しているのが「夏」それは海水浴です。海水が髪に付着し
乾燥すると、海水に含まれていた塩分が残ります。そこに紫外線が、これでもかとばかりに降
り注ぐため、髪が傷んでしまいます。

予防策としては、紫外線を避けるための帽子や、海水が付着してから出来る限り早い時間で
シャンプーをするのが効果的です。

「出勤前にスタイルを整えてまとまったが、午後になると毛先のパーマがのびてしまいスタイル
がまとまらなくなってしまう。パーマ後あまり期間が経ってないのにどうして？」とのご相談があ
りました。

　お髪を見せていただいたところ、毛先のダメージが激しく、濡れた状態の髪を引っぱってみた
ところ「プツン」と簡単に切れてしまう状態でした。このような毛髪を「ハイダメージ毛」と呼び、毛
髪の組織が完全に破壊されています。

毛髪を海苔巻き寿司に例えて説明しましょう。海苔の部分をキューティクルと呼び、硬くて毛髪
の組織を守ります。

中心部のかんぴょうの部分は、毛髄質(メデュラ)と呼び、かんぴょう同様に繊維が連なっていま
す。中間のご飯粒の部分を毛皮質(コルテックス)と呼び、弾力性がありしなやかな質感を与え
てくれると同時にスタイルを持続させる働きがあります。

髪がザラザラという表現があります、これはキューティクルの一部がはがれ落ちている現象
で、ツヤが無くスムーズにブラシが通りません。

　キューティクルがはがれ落ちると、ご飯粒のネバネバな部分が乾燥してしまい、カサカサと感
じると同時に、シャンプーの度にご飯粒も流れ出してしまいます。

　さらに痛みが激しくなると、中心の「かんぴょう」の部分がズタズタに切れてしまい、髪を切るし
か方法はなくなってしまいます。ご相談のように、ウェーブが持続しない理由としては、毛髪内
部のコルテックスに含まれているタンパク成分が流失してしまった状態で、メデュラにも損傷が
及んでいるためです。

髪の状態に合わせたシャンプー剤の選択、頭皮中心にシャンプーをし毛髪は揉まない、シャン
プー後は、毛髪をタオルに包みパッティングの要領で水分を取り除く。　　　　　　安藤眞夫

メイクや衣裳「この色　私に合わない」とあきらめていませんか。色といっても、何百、何千とあ
ります。

目の前にある物、壁・洋服などなど、もう一度よく見てみましょう。同じ色でもたくさんのグラデー
ション（色味）があります。これを２つに分けてみると、①ブルー系②イエロー系になります。同
じブルーでもイエロー系の色もあれば、イエローでもブルー系になる色もあります。

　これを私は、①シルバー系②ゴールド系と呼んでいます。あなたは２つのうち自分に合わせ
る色はどちらを選べば良いと思われますか、そのポイントはあなたの目です。

瞳の色をもう一度見てください。①青色に近い人はシルバー系、②茶色に近い人はゴールド系
です。①・②どちらの色を自分に合わせるかわかりましたか。

　今まで遠ざかっていた気になる色もう一度手にしてみてください。きっとうまくコーディネイトで
きるはずです。明日からのコーディネイトがうまくいきますように。　　　　　　　野邑昭子