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ヘアーズ 髪かわら版 第13号 2002年11月11日発行
Aromaの語源はギリシャ語で「スパイス」ですが、現在では一般的には「芳香」を意味します。
Therapyは、「療法」という意味があり、一言で表現すると、香りを使う健康法、つまり芳香療法 のことです。
アロマテラピーの歴史と流れ
アロマテラピーという名が生まれたのは1920年代ことです。フランスのルネ=モーリス・ガット
フォセという科学者が、植物を水蒸気で蒸留して得るエッセンシャルオイル(精油)の殺菌消毒 作用に着目しました。
ある時彼が研究室での事故で片手にひどい火傷を負い、近くにあったラベンダーのエッセンシ
ャルオイルに手を浸したところ、みるみる痛みがとれ、その跡も残らず治ったそうです。
また、医師のジャン・パルネはガットフォセが研究したを読み、第二次世界対戦中に負傷兵
の手当てにエッセンシャルオイルを使いました。
同じ頃オーストラリアの化学者マルグリット・モーリー女史は、エッセンシャルオイルを皮膚に
浸透させて、肌の若返りを目的とするマッサージの技術を開発、実践と指導をしました。それ が今日のアロマテラピーマッサージの基礎となっています。
この様にアロマテラピーという用語が生まれたのは、比較的新しいのですが、植物療法として
のルーツはとても古く、古代まで遡ります。
紀元前三千年頃のエジプトでは、宗教上の儀式・魔除け・ミイラの防腐剤として使われる一方
で、伝染病の感染予防にも効果を発揮したといいます。
この様にさまざまな使われ方をした理由としては、体だけではなく、心や情緒に作用する療法
のためと考えられます。
今日、アロマテラピーの愛好者が増える背景として、現代人の多くは環境ストレスの中で生活
し、心と体のバランスをくずしがちという理由が考えられます。
アロマテラピーがストレスに関係した問題に特に有効だからです。
上手に香りを取り入れて、快適でバランスの取れたライフスタイルを実現したいものです。
エッセンシャルオイルとは?
日本語でエッセンシャルオイルを「精油」といい、芳香植物のエネルギーが濃縮され、不思議な
力を持っています。
エッセンシャルオイルは、約200種類程ありますが、それぞれ香りが違うように、それぞれの
特性も異なります。
アロマテラピーを行うときは、エッセンシャルオイルの特徴を理解して、じょうずに使いましょ
う。
◎ アロマテラピーの注意点
エッセンシャルオイルの原液は直接肌につけない
ラベンダー、ティートリーは利用法によっては原液をそのまま使うこともできますが、肌につけ
るときは、基本的にはキャリアオイル(植物油)などで薄めて使います。
◎ 使用前に、アレルギーテスト(パッチテスト)をお勧めします
テストの方法
エッセンシャルオイルを10倍に薄めて、腕の内側に一滴ほどたらします。
一時間待って、何の反応もなければ まず大丈夫です(できれば48時間必要です)。
赤くなったり、かゆくなったりしたら、すぐに水で洗い流し、キャリアオイルでふきとりましょう。
◎ 絶対に飲まないこと。
特に子供には注意し、手の届かないところに保存しましょう。
◎ 使用期限と保管場所
エッセンシャルオイルは植物から取った自然産物です。直射日光を避け、温度変化の少ない
場所に保管しましょう。着色瓶に詰められているものは光によって変化しやすいので注意しま しょう。
使用期限の目安は、シトラス系のオイルなら6ヶ月、その他のオイルは1〜2年です。空気に触
れると酸化しやすいのでしっかりフタをし保管しましょう。
◎ エッセンシャルオイルと表示されているものでもピュア(100%)でない場合もあります。また、
アロマオイルと表示し、価格が安いものの中には、アルコール等で薄めているものもあり、うっ かりテーブル等にこぼしそのままにしておくと塗料を溶かす場合もあります、注意しましょう。
☆ とりあえずリラックスタイムを!
クラリセージ・ベルガモット・ラベンダー各2滴混ぜ、部屋に香りを漂わせる「芳香浴」を試して
みましょう。 安藤眞夫
健康が一番
今、注目を浴びている“アミノ酸 ”てなんでしょう?
それは、タンパク質を作っている最小単位で、人間をはじめ、あらゆる生物を構成するタンパ
ク質の素となる成分なのです。
私たち人間は、およそ20種類のアミノ酸が複雑に組み合わされる事で形づけられているの
です。皮膚・髪・爪・筋肉・臓器全てアミノ酸が素となっているのです。
最近CMで、(正確ではありませんが)「私たちはアミノ酸からできている、アミノ酸飲料を飲み
ましょう」というようなのが流れましたが“なるほど! ”うなずけますよね。
アミノ酸の中には脂肪代謝を活発にさせる効果(運動する前にアミノ酸を飲むダイエット)や、
コラーゲンや潤いを保つ、天然保湿因子の構成成分となることで、ターンオバーを規則的にし ているのです。
荒れた肌は健康な肌に比べ2〜4割もアミノ酸が少ないそうです。
たんぱく質は、肉・魚・乳製品・豆製品・米・小麦・トウモロコシなどに含まれています。
体が最近不調という方には、アミノ酸配合のサプリメントがおすすめ、タンパク質からアミノ酸
への消化分解がほとんど必要ないので素早く体に吸収されるのです。美しい肌と健康を保つ ために、良質のアミノ酸で構成されるタンパク質を上手にバランスよく食べ体の中から美しくな りましょう! 須沢幸子
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