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ヘアーズ 髪かわら版 第30号  2004年04月11日発行

毛髪と形状記憶

 髪にウェーブを記憶させる方法とウール製品に形状を記憶させる原理は、前号で記したとお
り同じですが、縮毛を直毛状態に保つ「くせ毛のばし」も同様なことが言えます。従来から行わ
れているパーマネントウェーブは、毛髪をロッドと呼ばれる棒状な用具に巻き付け、パーマ第
一剤の主剤である還元剤により、毛髪のシスチン結合と呼ばれる内部結合体を切り離し、第
二剤の主剤である酸化剤によりパーマ前とは違う相手のシスチンとを結合せることによりウェ
ーブが保たれています。しかしシャンプー後再現されるこのウェーブも、ドライヤーで乾燥する
とそれがダレて弱まってします。また、パネルに貼り付け施術されたストレートパーマでは、乾
かすと弱まったとはいえ元のウェーブが再現されてしまいました。
 戦前戦後の一時期、「電髪」と呼ばれるパーマネントの方法が行われていました。美しくなる
ために熱い思いで我慢を強いられながら経験されたり、お父さんの中には「アイパー」と呼ばれ
る電気コテを使った髪を落ち着かせる方法を体験された方も居られることでしょう。いずれも毛
髪へ形状を記憶させる方法でしたが、当時の機材はレベルが低く安定した温度を保つことが
出来ないばかりか200℃という高温で施術したため、髪が焼け切れたこともしばしばあったと伝
え聞かされいます。先人に変わりお詫び申しあげます。 アイロンを使用した「くせ毛のばし」は
日本で考案され、デジタルカールマシンを使い毛髪に形状を記憶させる方法は韓国で考案さ
れましたが、いずれも物理的現象の現れとして施術されているのが現状です。

ヘアーズオーナーが構築した
「毛髪の形状記憶理論」
 著者は毛髪を研究し続け35年、今年6月1日にアメリカの社会人大学より博士号の取得が
決定致しました。その博士論文の内容が「毛髪の形状記憶」という新理論に他なりません。
テーマ 「物性発現を通じ物理化学の方向とあり方を論ずる」
論旨 毛髪はナノ複合物である。それ故未解明な分野が数多く存在する。本論文は、縮毛矯
正による直毛形状維持及びヒーティングパーマやデジタルパーマに於けるウェーブの再現を通
した物理現象の発現及び、新たな毛髪発生に関与し毛髪の形状を変化させる物質の発現も
確認された。そこで、「現在の理論では解明できない物理化学的要因」を研究テーマに掲げ、
その方法とあり方を論ずる。
 羊毛や絹フィブロイン([fibroin] 絹の主成分である繊維状タンパク質で繭糸中ではセリシンに
包まれて存在する。アミノ酸組成はグリシン・アラニン・セリンに富み、一般の溶剤や希酸に溶
けず、酵素によっても分解されない)に形状を記憶させ、乾いた時シワが無くなるようにする研
究は、日本のKamishima・Tanaka・Araiという三人の共同研究により1990年に発表されていま
す。それによると、還元され布を水分率65%に調整した状態で、パーマ液でいう酸化剤を作用さ
せることが原理的に望ましいとされています。
 この理論を人毛に応用し実験を重ねましたが、満足する結果を求めることはできませんでし
た。そこで更に研究を重ねた結果、ある一定の水分率の%を見いだすことが出来ました。それ
がデジタルパーマであり、くせ毛のばしに使用するアイロンによる水分率を減少させるための
乾燥方法で、更に毛髪内部のタンパク成分の結合との融合により、毛髪内部に新しい結合体
を作り出すことが出来ることが判明しました。その結果、毛髪は一般的な生活状態の下で、毛
髪に形状記憶されたウェーブや癖毛にストレート状態が再現されるのです。この工程により毛
髪内部にできあがる結合体をAH結合と称しました。
前号で簡単に説明致しますと記したものの、少々難しくなってしまいました、ご理解願えたでし
ょうか。              安藤眞夫


おいしいご飯
 毎日食べるご飯はおいしく炊いて食べたいですね。お米は精米してから一ヶ月を過ぎると味
が落ちはじめると言われ、おいしいご飯を食べたいと思ったら半月分くらいずつ精米するか、
精米して間もないお米を半月分くらいづつ購入するようにしましょう。最近では家庭用精米器な
ども出回っていますので、ご家庭で精米し風通しの良い乾燥した日の当たらない場所で保存す
るようにする方法も良いでしょう。古いお米は米粒が粉をふいたようになりますがそれは「白カ
ビ」の一種で、その内部では脂肪の酸化が起こっているためで、この酸化が古米臭発生の元
になります。昔はどの家庭でもお釜でご飯を炊いたものですが、現在では炊飯器で炊く人がほ
とんどで、スイッチを押せば自動的に炊きあがってしまいますが、お米の研ぎ方・水加減・蒸ら
す時間などで、ずいぶんと変わってくるものです。

 ◎ お米をとぐには、一回目は水をたっぷり加えてササッとかき混ぜてすぐに捨てます。
その後二十回ほど研いで、水を2〜3回取り替えて洗ってみて下さい。(お米は水を加えると1
分間に10%以上の水を吸収します。その時、糠の臭いも一緒に吸収してしまいます。) 

 ◎ 水加減は、お米の重量の1.5倍、体積では同量の1.2倍が目安です。
新米では同量〜1.1倍 古米は1.25倍を目安にするのが適当です。吸水にかかる時間は、夏
季は三十分・冬季は六十〜九十分間必要です。少なくとも三十分間は吸水させましょう。

 ◎ 蒸らすとき、なぜふたを開けてはいけないのでしょうか?
@水分が逃げてしまい糊化できずに芯が残ってしまう。A残っていた水分が米の表面に付着
して水っぽくなってしまう。
炊きあがったら十分間蒸らすことで、ふっくらと炊きあげることが出来ます。

 ◎ ご飯は炊きたてを食べるのが一番ですが、忙しい人たちにはなかなか難しいことでもあり
ます。炊飯器で保温にしっぱなしで開けてみると、黄色くなっていたなんていう経験もあるので
は??? ご飯を一食分ずつラップにくるみ冷凍保存し、食べたい時にレンジで解凍すると、
デンプン質の老化も防ぎ口当たりも良く酸化のないふっくらとした炊きたてのまま召し上がるこ
とができます。

☆ お米は水を吸収するので、水にこだわるとよりおいしいご飯を食べることが出来ますよ。
                                                野邑昭子
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