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ヘアーズ 髪かわら版 第33号  2004年07月11日発行

紫外線が髪に与える影響

 今ではめっきり減った「日焼けサロン」。多くの若者達は、季節に関係なく褐色に日焼けした
皮膚に憧れました。
今の季節は、サンサンと降り注ぐ太陽を求め、こぞって海や山へと出かけます。前号で記載し
た「ヘアカラーの色が褪せる要因」として、「紫外線の影響で分子同士の結合が弱くなる」の条
件が増します。
  そんな紫外線(Ultraviolrt,UV)、波長の長さにより3つに分けられます。
UV-A: 波長が長く、私達が浴びている紫外線の90〜95%を占めます。UV-B: 波長の長さはA
とCの中間で、地表にはわずかしか届きません。
 しかし、波長の短いものほど強力なエネルギーを持っているため髪や肌への影響も大きく、A
波に比べ1,000倍以上も有害な作用があります。
 UV-C: 一番波長の短いC波は、オゾン層や大気中の酸素に吸収され、私達の髪や肌に届く
ことは、ほとんどありません。
 紫外線による害のほとんどはUV-Bによるものと言っていいほどです。
これらの紫外線、太陽ばかりではなく蛍光灯からも発せられているのをご存じでしたか? 
美術館などでは紫外線をカットした蛍光灯が使用されています。
 紫外線の影響度は、身体にとって良い面と悪い面を併せ持っています。
しかし、圧倒的に悪い面の方が多いと考えられます。
 良い面として、ビタミンDの生合成があります。
しかし、敢えて日光浴をしなくても日常生活で知らず知らずに浴びてしまう程度の紫外線で十
分賄われます。
また、食物からも摂取できまるため不足することはありません。
 皮膚科では紫外線の性質を利用して乾癬やアトピー性皮膚炎など皮膚病の治療に光線療
法を行います。悪い面に関しては多くが挙げられます。
 一時的に大量の紫外線を浴びれば日焼けを起こします。また、少量でも長年にわたって浴び
続ければ慢性障害として光老化が起こります。
 その結果、色素斑(シミ)・しわ・皮膚の良性・悪性の腫瘍として歳をとってから現れます。
最近では更に紫外線が皮膚の免疫反応を抑えてしまうことも分かって来ました。
また、普通の人では何ら問題ない程度の日光でも色々な皮膚症状が出る光線過敏症も紫外
線で起こることが多いのです。

 日焼け = 医学用語では「日光皮膚炎」と呼び、日光によるやけどです。
日焼けした皮膚が赤くなるというのは、単に皮膚の血液量が増えたというのではなく、遺伝子
が紫外線を浴び多くの傷が治らないで残るため、皮膚の場合は変色として判断できます。
 紫外線によって皮膚が刺激を受けたために起こるもので、髪にとっても決して健康的といえ
る状態ではなく、カサカサになると共にヘアカラー毛の場合は染料と共に毛髪のタンパク質が
傷つけらシャンプーの度にキューティクルの間から染料色素とタンパク質が流れ出し、色があ
せてしいます。
晴れの日を100%とすると、大雨の日=20〜30%・薄曇り=50〜80%の紫外線が降り注いでいる
と考えてください。
冬のゲレンデで日焼けするのはこのためです。
 生活の中で紫外線から髪を守ることは難しい事がおわかり頂けたでしょうか。

色が持続するヘアカラー
 ヘアーズが独自に開発した方法です。地方都市の美容室が自信を持って世界に向け発信し
ました。
  ヘアカラーに於いては、染料が酸化することにより酸化重合と呼ばれる分子結合の巨大化に
より色素が毛髪内部に止まることは前号でも記載しましたが、その巨大化した染料分子は単
体のまま毛髪内部に止まります。
 紫外線を大量に浴びた染料分子は、簡単に破壊されシャンプーと共に流失し、色あせしま
す。毛髪内部のタンパク質の結合を強くすると共に、酸化重合した染料分子の結合体と毛髪
内部のタンパク質を結合させることにより、新しく出来た染料分子+脱色された毛髪内部の色
素+その他毛髪内部のアミノ酸とが結合し、髪の成分と同化することで、染料分子がシャンプ
ーで流れ出にくくなります。
 その結果、@色持ちが良い A色合いがきれいに出る B白髪にも明るく染められる C毛
髪内部を強化し、外から入れたタンパク類が毛髪内部を埋め尽くすため、髪に艶が出ます。

  安藤眞夫


正しいシャンプー
 毎日何気なく続けているシャンプーで髪や地肌を傷めていませんか?。
ちょっとしたことで仕上がりに差が出ます。
「地肌の健康度チェック」
 両手の指をしっかりと頭皮に置いて前後に揺すり動かしてみて下さい。
よく動くようなら地肌は健康です。硬くてあまり動かないようでしたら頭皮がトラブルを抱えてい
るため、血液循環が悪く将来脱毛すると覚悟して下さい。
シャンプーの時、髪だけ洗って地肌を洗っていなかったり、すすぎが不十分だったり、髪を乾か
さずに頭皮をぬらしたままにしておくのは厳禁です。

「シャンプー前のブラッシングは、地肌に刺激を与え汚れを浮き上がらせます」
 ブラッシングは毛先には必要ありません。シャンプーで重要なのは湯温です。
決して熱いお湯でシャンプーしてはいけません。熱いお湯でのシャンプーは髪にも地肌にも負
担で適温は30〜40℃くらいです。手首の内側でぬるいと感じる温度のお湯で洗いましょう。
髪が充分濡れていればシャンプーが泡立ってくるはずです。

「頭皮の状態がよいとシャンプーは少量で泡立ちます」
 地肌がきれいになったら髪を丈夫にするトリートメントをしましょう。リンス・コンディショナー・ト
リートメント・ヘアパックなどいろいろな名称があって分かりにくいのですが、トリートメントは髪
を保護し、地肌に付けることで地肌を正常なpH(ペーハー) に戻して細菌の繁殖を抑え、フケや
かゆみを予防します。
ひっかかりやすい所や傷みやすい所に付け、少し時間をおいた後しっかり流しましょう。

「タオルドライはゴシゴシこすらないで」
 指でマッサージするように水気をタオルにしみこませて下さい。濡れている髪の毛はデリケー
トです、無理な力を加えるのは髪を傷める原因です。

「シャンプー後はよく乾かして」
 髪を乾かさないでそのまま寝てしまうのは髪にも地肌にもよくありません。
時間がたつと髪の表面は乾いてきますが地肌が湿ったままですと細菌が繁殖しふけやかゆみ
の原因です。その結果抜け毛が多くなります。
シャンプー後のドライヤーは根元(地肌を) 乾かすことに集中して下さい。地肌さえ乾かせば毛
先は自然に乾きます。
 しっかり乾かすだけで髪も地肌も元気になります。
 当たり前のことが一番大切です。今日から心がけてみて下さい。
  野邑昭子


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